ロイヤル・コンセルトヘボウ/ヤンソンス2010/11/21 23:15

東京遠征の主目的であった、
マリス・ヤンソンスとロイヤル・コンセルトヘボウ管によるマーラーの交響曲第3番を聴いてきました。100分とマーラーの交響曲の中でも最も長い6楽章の曲。
ホルンやポストホルンだけでなく、トロンボーン、トランペット、クラリネットなど思いもよらぬミスがあったけれど、演奏そのものはすばらしいものでした。
ヤンソンスの指揮は非常にバランスが良く、解釈はオーソドックスなものでしたが、それだけにこの大河ドラマのように長い曲を退屈するどころか、一音も聞き逃すことなく集中して聴くことができました。

クラリネット奏者が背後のトランペットソロの時など、耳を押さえているのがちょっと笑ってしまった。

第6楽章の弦楽合奏が始まっても着席したのはアルトのアンナ・ラーションだけ。児童合唱も女声合唱も着席せずなので、このまま起立したままではちょっと気の毒と、音楽以外のことを気にしている場合ではないのですが、、少し心配になりました。子供たちは少しふらふらしているようでしたが、音楽のボリュームが大きくなったところで着席の指示があって、無事座り一安心。

マーラーの交響曲の中で一番好きなのがこの3番。最終楽章の弦楽合奏からの息の長い盛りあがり、最後の二人の奏者が息を合わせて力一杯打ち鳴らすのティンパニ。さらに一番最後のニ長調の和音もまだまだという感じで引き延ばし、そして静寂で終える。このコーダの部分はずっと鳥肌ものでした。

オーケストラが舞台から去った後にも拍手は続き、ヤンソンスのソロ・カーテンコールが演奏を物語っていたと思います。

会場となったミューザ川崎は初めて。サントリーホールがすぐに完売となったというのもありますが、日程と、ミューザ川崎の下見というのもありました。ミューザ川崎シンフォニーホールは箱形のバルコニー席でなく螺旋状に舞台をぐるりと渦巻いて4階まで上昇していく、という感じのブロック配置で左右非対称のユニークな構造のホール。4階席で聴きましたが、舞台は遠いですが、聴きやすく良い音響ですね。あと1階席でも聴いてみるとどの当たりがどんな響きか予想できるかな。

不思議なのはサントリーホールもそうなのですが、開演30分前までオープンしないこと。入り口前にはものすごい人だかりができて鬱陶しいこと。エスカレータを次々と人が上ってくるのに、行き着く先は人の壁。
早めに来て優雅にコーヒーを飲みながらプログラムに目を通すというのもできやしない。

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