フィデリオ/関西二期会オペラ公演2009/11/21 23:15

関西二期会の第71回オペラ公演として、ベートーヴェンのフィデリオが上演されました。
指揮は飯守泰次郎氏、管弦楽に関西フィル、演出は栗山昌良氏。

マエストロ飯守の指揮関西フィルは奮闘して、なかなか良い演奏を聴かせてくれました。ただ舞台としてみると、歌手陣が常に客席の方を向いて歌っており、レオノーレ扮するフィデリオがフロレスタンにパンを差し出す場面でもフロレスタンの背後から肩越しに渡すような感じになっており、演技の自然さと言う面ではオペラの魅力を見せたとは言い難いもの。台詞の言い回しもぎこちなく、これなら台詞部分だけでもドイツ語でなく日本語で感情を込めて演技してもらいたいと思ってしまいます。
もしかすると、常に客席に向かって歌っていたのは、アルカイックホールの音響面を考慮してのことだったのかもしれませんが。。

オケピットを上下させて、序曲の部分でオーケストラが見えるようにして主役とすると言うのは、おもしろいな、と思いましたが、ピット部分が昇降するする時間と機械音が聞こえる点は残念な部分でした。いっそのこと演奏しながら昇降させれば機械音も気にならず、流れもスムーズになったのではないかと思いました。

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