エレーヌ・グリモー ピアノリサイタル ― 2011/01/22 12:45

日本でもおなじみのエレーヌ・グリモーのピアノリサイタルツアーの神戸公演。
各地で同じプログラム、
・モーツァルト/ピアノソナタ 第8番イ短調K.310
・ベルク/ピアノソナタ Op.1
・リスト/ピアノソナタ ロ短調 S.178
・バルトーク/ルーマニア民族舞曲 Sz.56
アンコールに
・グルックの妖精の踊り(ピアノ編曲バージョン)
でした。
先日のアリス=沙羅・オットが優しいさわやかな風で全身を包み込むような感じとすると、グリモーは竜巻のようといっていいかもしれません。
リストのピアノソナタは圧巻。有無を言わさずグリモーの奏でる音の世界に引き込んでいきます。
1曲目のモーツァルトも出だしの左手の刻みもいきなり付点でもついたかのように均等のリズムでなく、一瞬ジャズ風アレンジで弾いているかのような感じを受けるくらい印象的な始まり。その後も意図的な崩しこそ潜めますが、しかしグイグイ突進していく。
2曲目のベルクもあまり取り上げられない作品でこだわりを感じます。
曲目構成的に重たいリストで終わらせず、バルトークがアンコール風の趣き。
まったく同じプログラムのCDが発売されたばかりで、レコード会社の思惑もあるのでしょうけど、グリモーは生で聴かないとそのすごさは実感できないと思います。コンチェルトもよいですが、やはりリサイタルですね。
余談ですが、神戸文化ホールは座席にもよるのでしょうが、スピーカからの音と思われるサーというノイズが常に聞こえていたのが残念。
気をつけてもらいたいところです。
各地で同じプログラム、
・モーツァルト/ピアノソナタ 第8番イ短調K.310
・ベルク/ピアノソナタ Op.1
・リスト/ピアノソナタ ロ短調 S.178
・バルトーク/ルーマニア民族舞曲 Sz.56
アンコールに
・グルックの妖精の踊り(ピアノ編曲バージョン)
でした。
先日のアリス=沙羅・オットが優しいさわやかな風で全身を包み込むような感じとすると、グリモーは竜巻のようといっていいかもしれません。
リストのピアノソナタは圧巻。有無を言わさずグリモーの奏でる音の世界に引き込んでいきます。
1曲目のモーツァルトも出だしの左手の刻みもいきなり付点でもついたかのように均等のリズムでなく、一瞬ジャズ風アレンジで弾いているかのような感じを受けるくらい印象的な始まり。その後も意図的な崩しこそ潜めますが、しかしグイグイ突進していく。
2曲目のベルクもあまり取り上げられない作品でこだわりを感じます。
曲目構成的に重たいリストで終わらせず、バルトークがアンコール風の趣き。
まったく同じプログラムのCDが発売されたばかりで、レコード会社の思惑もあるのでしょうけど、グリモーは生で聴かないとそのすごさは実感できないと思います。コンチェルトもよいですが、やはりリサイタルですね。
余談ですが、神戸文化ホールは座席にもよるのでしょうが、スピーカからの音と思われるサーというノイズが常に聞こえていたのが残念。
気をつけてもらいたいところです。
アンサンブル・ゼフィーロ ― 2011/01/22 23:27
・ベートーヴェン/パルティア管楽八重奏曲 変ホ長調 Op.103
・ベートーヴェン/ロンディーノ 変ホ長調 WoO.25
・モーツァルト/セレナード第12番 ハ短調 K.388(384a)
・ロッシーニ/歌劇「セビリヤの理髪師」から
序曲、
陰口はそよ風のように、
私は町の何でも屋、
今の歌声は心に響く、
黙って、黙って、静かに!
アンコール
モーツァルトのフィガロの結婚や魔笛などからの編曲
楽しませてもらえた演奏会。
アンサンブル・ゼフィロは古楽器のアンサンブルで、このプログラムではオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンそれぞれ2の8名での演奏。一級のピリオド楽器の演奏もすばらしかったのですが、やはり注目はナチュラル・ホルン。演奏だけでなく、身振りなどでもいろいろ趣向あり。
アンコールの最後、魔笛のパパゲーノのアリアでも、オーボエのアルフレード・ベルナルディーニが演奏を始めようとして楽譜をめくると見当たらない!ということで、慌てて舞台裏に取りに行くと、戻ってくるのを待たずに演奏を始めてしまいます。観客があっけにとられると、パパゲーノが奏でるパン・フルートの音階を舞台裏でベルナルディーニが演奏。しかし次第に調子が外れ、みんな笑いをこらえながら聴いてました。曲が終わると、ベルナルディーニが楽譜を持って戻ってきて。。。
サービス精神満点の舞台でした。
・ベートーヴェン/ロンディーノ 変ホ長調 WoO.25
・モーツァルト/セレナード第12番 ハ短調 K.388(384a)
・ロッシーニ/歌劇「セビリヤの理髪師」から
序曲、
陰口はそよ風のように、
私は町の何でも屋、
今の歌声は心に響く、
黙って、黙って、静かに!
アンコール
モーツァルトのフィガロの結婚や魔笛などからの編曲
楽しませてもらえた演奏会。
アンサンブル・ゼフィロは古楽器のアンサンブルで、このプログラムではオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンそれぞれ2の8名での演奏。一級のピリオド楽器の演奏もすばらしかったのですが、やはり注目はナチュラル・ホルン。演奏だけでなく、身振りなどでもいろいろ趣向あり。
アンコールの最後、魔笛のパパゲーノのアリアでも、オーボエのアルフレード・ベルナルディーニが演奏を始めようとして楽譜をめくると見当たらない!ということで、慌てて舞台裏に取りに行くと、戻ってくるのを待たずに演奏を始めてしまいます。観客があっけにとられると、パパゲーノが奏でるパン・フルートの音階を舞台裏でベルナルディーニが演奏。しかし次第に調子が外れ、みんな笑いをこらえながら聴いてました。曲が終わると、ベルナルディーニが楽譜を持って戻ってきて。。。
サービス精神満点の舞台でした。
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