大阪シンフォニカー第141回定期2010/01/15 22:47

大阪シンフォニカー第142回定期公演。チャイコフスキー生誕170年。今回のタイトルは「作曲家の肖像画①」。ということで、指揮に小林研一郎、チェロに遠藤真理さんを迎えてのオールチャイコフスキープログラムです。

・弦楽のためのセレナードOp.48
・ロココ風の主題による変奏曲Op.33
・交響曲第3番Op.29

チャイコフスキーの響きはシンフォニカーに良くあっていると思われ期待度も大。その期待に応える演奏でした。特に交響曲第3番は、1番や後期の3曲に比べると取り上げられる機会も少ない。あまり印象に残る演奏を聴いたことがありません。しかし、今日の演奏はこれまで聴いた中でも最高と言えるもので、アンサンブルの緻密さやブラスの力強さ、ほどよい緊張感でもって5楽章をまとめ上げていきました。
演奏終了後に異例ともいえる指揮者自身の演奏に対するコメントがあったように、炎のコバケンらしく完全燃焼できた演奏だったと思います。