ハイドン『天地創造』/ウィーン楽友協会合唱団 ― 2009/10/22 23:08

さすがでした。
ウィーン音楽祭2009OSAKAで、ウィーン楽友協会合唱団の合唱によるハイドンの天地創造を聴いてきました。管弦楽には関西フィル、独唱には幸田浩子さんほかを迎えての演奏です。
天地創造は、ミルトンの失楽園をベースにした台本にしたオラトリオです。ヘンデルのメサイアは頻繁に演奏されますが、天地創造ももっと演奏されても良い曲なのですが、没後200年というのにごく少数の曲が取り上げられるだけで、寂しい限りです。
第九なども特にそうなのですが、合唱付きのオーケストラ曲の場合、プロの合唱団でなくアマだったり、各声部の人数やバランスが悪かったり、さらに音色や音程が合っていなかったりすることが多く、大人数になればなるほど音量はあれど、音楽はぼやけてしまいます。
リプキン説によるマタイ受難曲のように、各声部をソリスト級の声楽家でごく少人数人合唱による演奏の澄んだ響きを理想とすると、満足できる合唱にはなかなか出会えません。オケに加えて合唱団にかかるコストを考えると仕方がないのでしょうけれど。
さて、ウィーン楽友協会合唱団は立場的にはアマとして通しているようですが、楽友協会を本拠にカラヤンをはじめ、演奏会や録音でも活躍するトップクラスの合唱団です。
関西フィルは弦のビブラートを控えたピリオド奏法で、1stヴァイオリン7名~コントラバス3名に管とティンパニ、チェンバロという編成。
序奏ではちょっと不安定な面も見え隠れしましたが、ヨハネス・プリンツのタクトに応えて頑張っていました。
合唱は、さすがと言うほかありません。大音量でもうるさくなる事は無く、どの声部にも弱さは見られませんし、息の長いクレッシェンドや、ピアニッシモの表現も見事。
幸田浩子さんをはじめ独唱者もすばらしかったのですが、オケと合唱に比べビブラートをもう少し抑えればと思う所がありました。幸田さんは自分の歌っているところ以外でも音楽に合わせて身体を動かしたり、幸せそうな表情をみせており、聞いている方も幸せな気分になりました。
24日にはブラームス自身の指揮でウィーン楽友教会合唱団が初演したという『ドイツレクイエム』が演奏されます。今から楽しみです。
ウィーン音楽祭2009OSAKAで、ウィーン楽友協会合唱団の合唱によるハイドンの天地創造を聴いてきました。管弦楽には関西フィル、独唱には幸田浩子さんほかを迎えての演奏です。
天地創造は、ミルトンの失楽園をベースにした台本にしたオラトリオです。ヘンデルのメサイアは頻繁に演奏されますが、天地創造ももっと演奏されても良い曲なのですが、没後200年というのにごく少数の曲が取り上げられるだけで、寂しい限りです。
第九なども特にそうなのですが、合唱付きのオーケストラ曲の場合、プロの合唱団でなくアマだったり、各声部の人数やバランスが悪かったり、さらに音色や音程が合っていなかったりすることが多く、大人数になればなるほど音量はあれど、音楽はぼやけてしまいます。
リプキン説によるマタイ受難曲のように、各声部をソリスト級の声楽家でごく少人数人合唱による演奏の澄んだ響きを理想とすると、満足できる合唱にはなかなか出会えません。オケに加えて合唱団にかかるコストを考えると仕方がないのでしょうけれど。
さて、ウィーン楽友協会合唱団は立場的にはアマとして通しているようですが、楽友協会を本拠にカラヤンをはじめ、演奏会や録音でも活躍するトップクラスの合唱団です。
関西フィルは弦のビブラートを控えたピリオド奏法で、1stヴァイオリン7名~コントラバス3名に管とティンパニ、チェンバロという編成。
序奏ではちょっと不安定な面も見え隠れしましたが、ヨハネス・プリンツのタクトに応えて頑張っていました。
合唱は、さすがと言うほかありません。大音量でもうるさくなる事は無く、どの声部にも弱さは見られませんし、息の長いクレッシェンドや、ピアニッシモの表現も見事。
幸田浩子さんをはじめ独唱者もすばらしかったのですが、オケと合唱に比べビブラートをもう少し抑えればと思う所がありました。幸田さんは自分の歌っているところ以外でも音楽に合わせて身体を動かしたり、幸せそうな表情をみせており、聞いている方も幸せな気分になりました。
24日にはブラームス自身の指揮でウィーン楽友教会合唱団が初演したという『ドイツレクイエム』が演奏されます。今から楽しみです。
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