バラの茂みの間から...2007/12/07 23:05

今日は大阪シンフォニカーのいずみホール公演でした。曲目は、
・ショスタコーヴィッチ:弦楽四重奏第8番の弦楽合奏版
・ナイクルーグ:スルー・ロージーズ
でした。
1曲目のショスタコーヴィッチの弦楽四重奏第8番は弦楽合奏版ということで、音量の幅や表現力は増していたのですが、弦楽合奏版にした意図というのがよく分からなかったです。オリジナルのヴァイオリン2つ、ヴィオラとチェロの弦楽四重奏で表現される鋭さ悲痛さというものが、逆に損なわれてしまっているような感じを受けました。演奏そのものは良かったのでが。

2曲目のスルー・ロージーズは8人の奏者と夏木マリさんの語りと演技によるものだったのですが、言葉の表現力のすごさを身に凍みさせられるものがありました。私はこの曲が目当てで聴きに行ったのですが、何も知らずに聴きに来た人がいたならば居心地が悪いと感じた人もいたかも知れません。
アウシュビッツ収容所から生還したヴァイオリニストの悪夢が語られ、演奏はいろんな曲の断片が聞こえてきます。といっても、夏木マリさんの方に集中してしまって、曲の詳細ははっきりと覚えていないのですが...

しばしの静寂の後、盛大な拍手でコンサートは終わりました。
なかなか聴ける機会のない曲(舞台?)ですし、CD等も無いようですので、機会があれば逃さず聴いてみてください。

PalmTX2007/12/08 00:33

最近Tungsten|Tの電池の持ちがさすがに悪くなり、買い換えようと思いつつ我慢しながら使っていたのですが、機会を逃すと入手できなくなる恐れもありPalm TXを買ってしまいました。メモリが多くなったのは嬉しいですが、Tungsten|Tと比べるとサイズが大きくなってしまったのが残念です。

それにしてもマルチメディアなどへヴィーな使い方はしていないとはいえ、Tungsten|Tは本当に長く愛用していました。交換バッテリで復活も検討しつつ、今はお疲れ様とちょっとおやすみしてもらいます。

ヴェルターヴォ・カルテット2007/12/09 23:37

ヴェルターヴォ・カルテットの来日ツアー公演を聴いてきました。

ヴェルターヴォ・カルテットは女性4人のママさんカルテット。テクニックも十分ですし、パワーもあり、なによりも楽しんで演奏しており、曲にかける想いが伝わってくる演奏でした。

曲目はノルウェーの作曲グリーグ没後100年記念ということで、グリーグのg弦楽四重奏曲をメインに、ベートーヴェンの10番の『ハープ』を間に挟んだプログラム。とくにグリーグのヘ長調の未完のカルテットははじめて聴きました。
全体的に大満足でしたが、チェロの奏者の消音がされておらず、楽章の終わりなどに響きが残ってしまっていました。ホールの残響ならば別ですが、楽器自体が響いているのですから消音はすべきだったと思います。

コンサートの勧め2007/12/10 23:31

12月7日のナイクルーグのスルー・ロージーズ。
もし、この曲のCDがあったとしても、それを聴いて感じ取れるものはあの日いずみホールで感じた物とは違った物だと思います。たとえそれが、当日のライブ録音であったとしても、です。

映画やテレビと違って、コンサートでは同じ時間と空間を奏者と共有することで感じ取ることが出来る物があります。CDなどの録音はその良さもありますが、クラシックは決して敷居の高い音楽ではありません。ちょっと気に入った曲があれば、映画を見に行くようにコンサートに行ってみてはいかがでしょう?