オーケストラの配置と立体感 ― 2007/07/24 21:54
ちょっと前までは、オーケストラの弦楽奏者の配置はアメリカ式かその変形が多かったように思います。それが、ピリオド奏法の復権のためか、ドイツ(クラシック)式配置での演奏が増えてきたようです。
ベートーヴェンやブラームスの交響曲でもオーケストラの配置を意識した立体的な音の響きが意識されているのに気がついた時、あらためてすごいなぁと思いました。昔は気づかなかったのですが、それはオケの配置がアメリカ式が多かったことや、財政的にDやE席などの安い席で聴くことが多かったためというのもあります。
ドイツ式の配置の場合、1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンが指揮者の左右に分かれ向かい合ってるため、対向配置とも言われます。その効果は1stと2ndの旋律の掛け合い、呼びかけと返答、のような簡単なものもありますが、例えばブラームスの交響曲第1番の第4楽章の24-26小節目のような演奏効果は、ポピュラー音楽なんかで音像を左右に素早く動かすような効果をねらった物と思われ、ドイツ式配置でしか味わえない効果でしょう。
この部分の演奏効果がよく分かるのは、例えばニコラウス・アーノンクール/ベルリンフィルの1996年(TELDEC)の録音です。
最近なんかでは、デビッド・ジンマン/トーンハレのマーラーシリーズも弦楽奏者の対向配置に加え2台のハープやティンパニまで左右に配置し、より鮮明な音響効果をあげています。
離れた位置同士は、お互いの音を聴いて合わせるのが難しくなるため、指揮者・奏者の技術が要求されます。
何処でなんの楽器がなっているかを聴き取りながら聴いてみると、知っている曲に新たな発見があるかも知れませんよ。
ベートーヴェンやブラームスの交響曲でもオーケストラの配置を意識した立体的な音の響きが意識されているのに気がついた時、あらためてすごいなぁと思いました。昔は気づかなかったのですが、それはオケの配置がアメリカ式が多かったことや、財政的にDやE席などの安い席で聴くことが多かったためというのもあります。
ドイツ式の配置の場合、1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンが指揮者の左右に分かれ向かい合ってるため、対向配置とも言われます。その効果は1stと2ndの旋律の掛け合い、呼びかけと返答、のような簡単なものもありますが、例えばブラームスの交響曲第1番の第4楽章の24-26小節目のような演奏効果は、ポピュラー音楽なんかで音像を左右に素早く動かすような効果をねらった物と思われ、ドイツ式配置でしか味わえない効果でしょう。
この部分の演奏効果がよく分かるのは、例えばニコラウス・アーノンクール/ベルリンフィルの1996年(TELDEC)の録音です。
最近なんかでは、デビッド・ジンマン/トーンハレのマーラーシリーズも弦楽奏者の対向配置に加え2台のハープやティンパニまで左右に配置し、より鮮明な音響効果をあげています。
離れた位置同士は、お互いの音を聴いて合わせるのが難しくなるため、指揮者・奏者の技術が要求されます。
何処でなんの楽器がなっているかを聴き取りながら聴いてみると、知っている曲に新たな発見があるかも知れませんよ。
オケの楽器配置 ― 2007/07/25 23:07
言葉では分かり難いので。 ■ドイツ式の弦楽器の配置 コントラバス チェロ ヴィオラ 1st ヴァイオリン 2ndヴァイオリン 指揮者 ■アメリカ式の弦楽器の配置 2ndヴァイオリン ヴィオラ コントラバス 1st ヴァイオリン チェロ 指揮者 ■変形アメリカ式の弦楽器の配置 2ndヴァイオリン チェロ コントラバス 1st ヴァイオリン ヴィオラ 指揮者 どの場合も、管楽器、打楽器群は弦楽器の奥に配置。 木管は手前、金管は奥や右側が多い。打楽器はさらに奥。 ハープやピアノなどは左右どちらかの端。
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